この英文は先日の長文読解授業の時に取り上げたものです。
中学の定期テストで平均点を超える中3生であってもこの長文を正確に理解できるかというと相当にあやしいです。
定期テストの英語は学校で先生が説明し、さらに学校ワークや塾ワークで繰り返し繰り返し解くので教科書本文の意味や重要表現が頭の中に入っていますし、出題される英文法も決まっていますので真面目にやりこめば点数は取れるように出来ています。
ただ初見の英文が出題される模試となると話は全く違ってきます。まして、不慣れな問題形式が出てくるとそれだけで「わかりません」となるのかなと思っています。
例えば、上記長文の問題(2)をご覧になってみてください。
「次の英文は< >ア~エのどこに入れるのが最も適当ですか。一つ選び、記号を○で囲みなさい。 Some of my friends did, too. (「私の友達もそうしていた」)
この手の問題は大学入試であればよくありますが、中学校の定期テストで問われることはあまりないので生徒たちもどうしてら良いのかよく分からないことが多いと思います。
そこでかなり乱暴ですが💦💦、私は以下のように対応の仕方を説明しました。
1)この手の問題に解答は文末にあるエではなく、実はアやイなど早々に解答が見つかることが多い!この点を念頭に集中して読むこと。最後のエが解答だと最後まで読む必要があり、それだと中学生にはただでさえ難しい問題形式なのにさらに難しくなる。なので、まずは前半の選択肢を疑う!*乱暴なのは重々承知ですが、この手の問題に苦手意識を持っている生徒が多いので問題に挑む方針としては悪くないかな?と思っています。
2)すると、まずは選択肢アを見てみると、その前段はこんな感じです。
私たちが歩いている間、「クマ出没注意!」という看板を見ました。私は両親に「あの看板を見て!わたしたちはここを本当に登るの?大丈夫? <ア> 私の父は「モモコ、心配しなくてもいよ。クマよけの鈴を持っているんだよ」
次に選択肢のイを見てみましょう。
「学校カバンにクマよけの鈴? 私は小学生の時、防犯ブザーはカバンにつけていました。<イ> でも、クマよけの鈴を持っていた人は私の周りには誰もいませんでした」
さて、ここで挿入する英文を再度見ておきましょう。
Some of my friends did, too. (「私の友達もそうしていた」)
すると、 文意からすると、アは全く適切ではないことが分かると思います。
一方、挿入される英文のdidの箇所。
文法的に説明できますか?
Some of my friends had it , too. 「私の友達もそれ(防犯ブザー)を持っていました。」
実はhadがdidに変形(代動詞)し、itが省略された形になっていたのです。
このあたりのことは中学生には難しいかなと思います。
消去法などを含めて選択肢のイを選べることも可能だと思いますが、仮にここまで理解できると英語がさらに楽しくなると思います!
頑張ってくださいね!