東洋経済オンラインで気になる記事がありました。

この記事中に出てくる高槻中学。
図書館が素晴らしいですね。
こんな図書館で学べる子どもたちは恵まれていますね。
羨ましい限りです。
で、私が気になったのがマーカー部分です。
見学したのは、中学1年生の授業。まず驚いたのが、授業のはじめに行われる、5分間単語バトルという取り組みです。5分間でどれだけの単語を引けるかゲーム感覚で取り組みます。生徒たちは黙々と辞書を引き、調べた単語にマーカーを引きながら、単語リストに調べた意味を書き写していきます。
使用するのは、書籍版のジーニアス英和辞典。今は紙の辞書を使うところは少なくなりましたが、あえてそれを使っているのは、「辞書を引くという行為自体に意味があるから」と鬼丸先生。最初は辞書を引くのもおぼつかなかった生徒たちが、だんだんさっと目当ての単語を引けるようになる。その過程で単語のさまざまな使い方や表現に触れていくのです。
「大学入試対策「英語」と決別した高槻中高、学力も使う力も身に付く授業の中身世界87位、日本の英語力が低下している理由」『東洋経済オンライン』2023/12/18。
中1生にジーニアス。
ジーニアスにはベーシック版もあるのでそちらかな?と思いましたが、写真を見る限り中辞典のジーニアスのように見えます。
なかなかハードルが高い様に思いました。*10年ちょっと前に灘中の生徒を指導した際、その学年団ではベーシック版の英和辞典が指定されていました。この生徒さんには中1から大学浪人までの7年間英語の指導をさせてもらいました。灘の生徒を指導できる機会なんてそうそうにないことなので大変良い経験になりました。ちなみに当時の学年団の英語の先生は現在、校長先生になられています。
みよし塾でも意味の分からない英単語が出てきたら、自分で調べなさいと言いつつ教室においてある辞書を生徒に渡します。ただ、使用する辞書については何でも良いとは思っていません。
やはり小学生高学年から中学生が使用する英和辞典なのでそこは端的に分かりやすくかつ見やすい辞書を選んで使っています。
ちなみにみよし塾で推している辞書は一択です。
エースクラウンです。

下記の写真をご覧ください。


高槻中学が採用しているジーニアスが教室にあればよかったのですが、なかったためここではオーレックス英和辞典で代用しています。
違いは一番初めに出ている英文を見れば一目瞭然です。
エースクラウンで採用されている英文はシンプル
「enjoy music 音楽を楽しむ」
これです。
目的語がシンプルにmusicだけ。
一方、高校生以上を対象としている中辞典のオーレックス(ジーニアスも高校生以上が対象です)で採用されている英文は
I enjoy uptempo danceable tunes more than slow ballads. スローなバラードよりダンス向きのアップテンポの曲が好きです。
目的語が長い💦💦*ちなみに手元にあるウィズダムではenjoy books、アンカーではenjoy our lunchが採用されていました。
これではenjoyが直後に目的語をとる他動詞だということが分かりにくくなっているように思います。
また、発音を見てください。
エースクラウンは発音記号に不慣れな初学者のためにカタカナで発音を記載しています。
*発音が「エンジョイ」でないことに注意してくださいね。
使う辞書については使っている生徒の英語力に合わせたいものです。
辞書内で採用されている英文がシンプルであること、また英語初学者の基礎となる情報が過不足なく記載されていることが大切だと思っています。
教える側もシンプルな例文だと使いやすいのです。
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英語で苦労されている中学生高校生の皆さんのお力になれればと思っています!