小学生のうちに合格しておきたい英検の目安は?

ご存じだと思いますが、
大阪府の府立高校入試においては英検2級を持っていると断然有利です。

公立高校一般選抜の
国語・数学・英語の学力検査問題は、
難易度別に、
A(基礎的問題)
B(標準的問題)
C(発展的問題)の3種類があり、
各高校が選択します。
文理学科はC問題を選択していますが、合格者のC問題平均得点率は、
50%台前半です。
ところが、英検2級を持っていると、
無条件で英語は80%に換算されます。

そのため、近年では英検利用受験者が爆増しています。

府立高校受験における英検利用の受験者数

この流れを受け、小学6年生までに英検3級の取得を目指すなど

英検取得の低年齢化が進んでいますね。

でも、そうしたお子さんたちが中学の英語テストで難なく良い点数を取れるかというと

全くそんなことありません。

たとえば、小学生の間に英検2級を取っていた生徒はさすがに力があるなと思いました。

そこで、当初は早めに復習を終わらせ、英検準1級を早々に目指すつもりでしたが

単語力はなかなかあるものの、小学生の理解力で理解し、身に付けたものなので文法理解については穴が多かったです。

そのため、中1の入塾時からじっくりと時間をかけて再度中学英語3年分の復習することにしました。

この生徒は部活が忙しく、苦手だった数学に時間をかけたこともあり、

英語の復習には時間がかかりましたが、中2の夏には中学レベルの英語の復習が完了しました。

こちらの生徒の保護者様からも、先へ進まずに復習をしてほしいというご要望があったのも幸いでした。

英検2級を持っているから次は英検準1級だ!と急いて先取りをしなくて良かったと思っています。

小学生の間に英検2級に合格したこの生徒すらこの状態なので、小学校時代に英検3級や4級を取っているからと言って

相応の英語力が身に付いているとは到底言えない場合が多いのかなと思っています。

私がここで言わなくとも、お母さま方はもうお気づきだと思います。

英検受験を目的化しないこと。

英語がどの程度身についているのか、確認したいととき英検は目安になります。
また「〇級に合格する」という具体的な目標も立てやすく、
目標としていた級に合格できた時の自信と喜びは、
あと伸びの子のためにあるようなものです。

小学生のうちに合格しておきたい英検の目安は?

みよし塾では小学生の間はまず4級レベルがしっかりと定着することを目指したいと思っています。

かりに英語学習のスタートが遅れしまい、周囲のお子さんよりも遅れをとっていてもそのこと自体、「遅れている」と焦る必要はないのかなと思います。

小学校で使っている英語教科書の音源を耳で聞き、英文の意味を理解し、その上で音読をする。こうした学習を日々するとかなりの力がつくと思います。そして英語に慣れてきたら、ここに書く練習を加えると良いと思います。あとはできれば、フォニックスの練習ができると素晴らしいです。

英検4級レベルの英単語が身に付くと中学英語が楽になります。
ここまでできれば中学校での英語学習がぐんと楽になります。
英語に対して「根拠のある自信」になります。

目安としてみよし塾では小学生で4級、中1で4級・3級、中2で3級・準2級、中3で準2級・2級を目指します。

目次