生徒の希望により関西外国語大学の入試問題を解いてみました。
内容は現代社会における科学scienceに対する無批判な態度を批判的に検討したもの。
出典をみるとオックスフォードのA very short introductionシリーズ。
このシリーズは岩波の【一冊でわかる】シリーズの『科学哲学』として翻訳が出ています。
関西外国語大学は受験生に良い英文を読ませますね。
このレベルの英文を頑張って読めば力がつくとおもいます。
残念なのは赤本には全訳がないこと。
今年は、コロナのこともあり、科学哲学系の英文を読ませる大学がたくさん出てきそうな予感がします。
あるいは、インフルエンザの歴史など。
三好塾では全文を単に逐語訳するのではなく、英文の構造を把握しつつ、意味を深掘りしながら説明します。
例えば設問で英検一級レベルの難しい英単語の意味が問われていたりするけど、それは表面的には英単語の知識問題のように見えて、実は英文の構造理解とそこから類推する力を問う問題だとわかれば、英文構造を把握する勉強の大切さがわかると思う。
追伸
ところで、この辺りの英文を読む時、村上陽一郎あたりを少しでも読んでおくと、内容理解の役に立ちます。
今日指導した高三生には『ちくま評論入門』所収の村上陽一郎「科学が宗教になる」も読んでもらいました。
ちくまのこのシリーズは現代文読解だけでなく、こうして英文読解の背景知識を獲得する上でも役に立ちます。
それなりの大学を受験する人は読んで損はないと思います。
とは言え、本屋さんで立ち読みでもして、読みたくなったら買えばいいと思います。
ちなみに三好塾にはちくまのこのシリーズはほぼ揃っています。