お時間のある時にぜひ下の文章を読んでみてください。
田中茂樹『子どもを信じること』(さいはて社、2011年)からの引用です。
みよし塾の生徒たちは試験前になるとテスト勉強会「初志貫徹」に参加します。
定期テスト2週間前になると毎日塾に来て勉強するテスト対策週間に入ります。
無理やり参加させることはありませんが、私の圧もあると思います。多くの生徒たちが「自発的」に参加します。
ただ、うまく勉強が出来ない場合はよくあります。
一生懸命に学校ワークに取り組んでも苦手科目などの場合、遅々として進みません。
すると途中でやる気がなくなったり、こんなことしてもテストで点数なんか取れないという気持ちが湧いてくるようです。中にはトイレ休憩の頻度が多くなる子もいます。
この状態はしんどいですね。*なので土日の「初志貫徹」は途中自由に散歩へ行っても良いとしています。
結果、前回のテスト結果とあまり変わらなかったり、前回のテストより下がる場合もあります。
目の前で生徒の勉強に向かう姿勢をずっとみている私からすれば、「うん、良くなった!」と思うことは多々あるのですが、結果にだけ目を向けてしまうと、塾に行っているのに「何も変わっていない」と思われる場合もあると思います。
「あんまり変わらないね」と。
とくにテストの結果に親御さんの意識が向きすぎると、その意識が子どもに伝わり、せっかく勉強に向かう姿勢が良くなっていたとしても、テスト結果が思うような点数でなければ、今度は子ども自身が「何をやってもダメ」と数字に表れない自分の成長までを否定するようになる場合があります。
こういう時はテストの点数を含めて勉強のことは一旦わきに置くくらいの気持ちはぜひ持ちたいです。
*もちろん、私は塾講師なので結果にこだわり続けますし、早く結果を出すためにどうしたら良いのか考えます。それが私の仕事だからです。