大阪府公立高校受験からみた小学生のうちに合格しておきたい英検の目安は?

ご存じだと思いますが、
大阪府の府立高校入試においては英検2級を持っていると断然有利です。

公立高校一般選抜の
国語・数学・英語の学力検査問題は、
難易度別に、
A(基礎的問題)
B(標準的問題)
C(発展的問題)の3種類があり、
各高校が選択します。
文理学科はC問題を選択していますが、合格者のC問題平均得点率は、
50%台前半です。
ところが、英検2級を持っていると、
無条件で英語は80%に換算されます。

そのため、近年では文理学科受験者を中心に英検利用受験者が増加しています。

たとえば大阪府教育委員会が発表した「令和6年度 公立高校入学状況概要」によると一部の高校ですが以下のようになります。他の高校は以下の大阪府のサイトをご覧ください。

高校名募集人員英検2級以上取得者受験者数
北野高校320名348名
茨木高校320名446名
豊中高校360名389名
春日丘高校320名211名
千里高校(総合科学)155名19名
千里高校(国際文化)157名48名
池田高校360名82名
箕面高校(普通科)280名10名
箕面高校(グローバル)77名36名

この表から分かるように文理学科受験者と春日丘高校までは英検2級は必須でしょう。

茨木高校は募集人員320名に対して446名の受験者英検2級を持っています。英検2級を持っていても126名の受験生が不合格なのです。すごい世界です。

問題は文理学科を除いた府立上位校の場合です。

たとえば池田高校は募集人員360名に対して令和5年度が73名、そして令和6年度が82名。募集人に対して約23%が英検取得者。必須とまでは言えない数字だと思います。

千里高校国際文化科の場合、令和4年度は募集人員155名に対して75名、令和5年度募集人員159名に対して73名、そして令和6年度は募集人員157人に対して48名。理由は分かりませんが、令和6年度はぐっと下がりました。概ね募集人員に対して半数近くの受験者が英検2級を持っています。国際文化を受験する予定の生徒は英検2級取得を目指しましょう。

千里高校総合科学科の場合、令和4年度募集人員118名に対して21%の25名、令和5年度募集人員116名に対して47名、実に40%が英検2級取得者。そして令和6年度は募集人員155名に対して12%の19名。まずは数学を得意にすることが先決かと思います。

以上のことから、池田高校と千里高校総合科学科に関しては2級があればいいけど必須かと言えばそういうわけではないと思います。2級を持っていないという理由で受験を諦める必要はないと思います。ただ池田は数学がC問題へ移行したので数学に自信のない人は英検2級を取っていたいところです。この辺りは塾の先生に相談しましょう。

千里高校国際文化は例年ですと募集人員の半数近くが2級を持っていること、さらに国際を冠した学科なので英検2級は必須、もしくは英検の勉強を通じて幅広く英語の学習しておく位の気持ちは必須です。せめて準2級レベルの英語力は欲しいです。結果としてC問題対策になります。

箕面グローバルは英検2級の比率が年々上がっていますのでグローバル科にふさわしい英語に強い中学生たちが行きたい高校になりつつあると感じます。

こうした流れを受け小学6年生までに英検3級の取得など、英検取得の低年齢化が進んでいます。

でも、そうしたお子さんたちが中学の英語テストで難なく良い点数を取れるかというと案外にそういうわけでもありません。仮に英検3級を持っていても小学生なりに頑張って取得した3級なので穴は当然あります。

そのことをご理解の上、おすすめなのが復習です。

たとえば英検3級をお持ちの場合、中1の夏休みを使って中1レベルの英文法から復習をするといいかと思います。薄い教材でいいのでせめて中2レベルまで繰り返し復習しておきたいです。塾でよく用いる夏期講習用教材がちょうど良いと思います。あるいはノブ先生の「中学英語をもう一度ひとつひとつ」(学研)などがおすすめです。

ノブ先生の本はとてもやさしい内容なのですが、それで十分です。英語が得意な人から見れば物足りない内容かもしれませんが、この1冊を夏の間にノートに3周くらいすれば相当に力が付きます。1周だけではいけません。最低でも2周は必須です。その上で準2級を目指しましょう。

みよし塾は英検4級、中2レベルの英文法をひとつの目安にしています。英単語はできればパス単3級終了です。

中学受験をしない小学生こそ英検4級を目指しましょう。

実は英検の勉強はとてもしやすいです。周辺教材が多く、さらに「英語の友」というアプリは使い勝手が良いです。また「〇級に合格する」という具体的な目標も立てやすくおすすめです。

中学受験をしない小学生こそ、英検の勉強をしましょう。

*ただ、子どもさんの気持ちを尊重してください。ここで子どもさんの意思を無視して英語の勉強に走ってしまうと英語嫌いになります。そうなると、本末転倒です。ご注意ください。

小学生のうちに合格しておきたい英検の目安は?

みよし塾では小学生の間はまず4級レベルを目指したいと思っています。

合格の中身ですが、4級はリーディングは満点、リスニングは2ミス程度で抑えたいです。これくらいできると3級の合格も早いです。

4級レベルがきちんと出来ていれば3級は短期間で合格します。ここがポイントです。そのためには小6で英検4級満点合格を狙うのがいいかなと思っています。

みよし塾は英検4級の勉強をとても大切にします。

上の記事で5級に合格した生徒は先日の試験で英検4級を受験してきました。結果はまだですが、合格は間違いありません。中学入学までのあと2か月で中3の英文法を終了させ、6月の試験で3級の取得をめざします。

こちらの生徒は中1の1月段階で仮定法(中3生英文法の終盤の内容)まで進んでいます。中2の6月の試験で準2級の合格を目指しています。

このペースでいくと2級合格は高校受験までに十分達成可能です。

フォニックスを学ぶのにとても良い動画です。繰り返し声に出しながら聴いて欲しい動画です。

話をもとに戻します。

英検4級レベルの英文法と英単語をきっちりと習得することで中学英語がグンと楽になります。

英検2級取得も視野にいれることが可能です。そして何よりも、

英語に対して「根拠のある自信」になります。

何かの参考になりましたでしょうか。

英検4級は決して簡単ではありません。やはり相応に苦労します。ですので、4級を持っていれば自信をもっていいと思います。

大切なことは、4級取ったからすぐに3級ではなく、その英語力の中身です。中身を伴わずに先々へ進むご家庭がとても多いのが塾講師として気になっていました。

英検準2級に合格したければ3級レベルを完璧にするくらいの気持ちが欲しいです。すると準2級は比較的早く受かります。準2級になかなか合格しない方は3級レベルの英語もできていない可能性が高いです。

英語の学習でお悩みの親御様のお役に立てれば巣幸いです!

みよし塾は小学生で4級、中1で4級・3級、中2で3級・準2級、中3で準2級・2級を目指します。

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