大阪府公立高校入試国語C問題現代文対策?メモ(改)

大阪府公立入試国語C問題は5つの大問から構成されているのですが、以下は現代文の出典と対策についてまとめてみました。*英俊社より出版されている『大阪府公立高校入試国語C問題対策問題集』の「はじめに」を参考にしています。

大阪府公立高校入試国語C問題の長文読解(現代文)は大問として2種類あるのですが、①「短歌・俳句の鑑賞文」と②「ことばや文化・芸術に関する論説文」に大別できます。

さて。

まず『全国高校入試問題正解分野別過去問』(旺文社)には「論説文」、「詩・短歌・俳句」「古典」「融合文」が掲載されているので重宝するの思います。ちなみに『全国高校入試問題正解』は各都道府県のトップ校を目指している中学生たちが取り組んでいる問題集です。

大阪の受験生の場合、英俊社の『国語C問題対策問題集』でも良いと思います。薄い冊子なので冬から取り組むにはちょうど良いかと思います。薄い冊子なので3周はできると思います。1回では意味ありませんよ。

特に①の「鑑賞文」は慣れておく必要がありますので、流れとしてはまず先に『分野別』で対策しておき(すぐに終わるはずです)、その後英俊社本をトライしてみるという流れがいいかなと思います。その際、学校で配布された国語便覧が参考図書としておすすめです。

「論説文」については書き手は比較的古めの懐かしい方から最近の若い方まで様々ですが、書かれている内容はあくまでも「現代文」です。ですので日頃から「現代文」を読んでおくといいかもしれません。

「現代文」とは何か?と問われると、それは端的には私たち現代人が有している「思考の枠組み」をめぐる議論だと思ってください。つまり、今日(こんにち)私たちが身につけている「モノの見方」「考え方」というのは実は一定の枠組み、制約の下にあるのです。この枠組みを様々な視点から吟味し批判的に検討するのが「現代文」なのです。言語、文化、文学、芸術、建築、メディアなどはこうした思考の枠組みを吟味する際の材料みたいなものだと考えてください。C問題の国語をみると様々なテーマから出題されてますが、結局は「現代文」なのです。

参考図書のおすすめですが、筑摩書房から出版されている『高校生のための現代思想エッセンス』『高校生のための科学評論エッセンス』などが良いと思います。高校生向けと書かれていますが、文理学科などを志望している中学生は読んでおいて損はないと思います。ペラペラと書店や図書館で立ち読みして気になった文章から読めばいいと思います。そして気になった書き手の新書を読んでみるといいです。あれこれ問題を解くのも良いのですが、気になった書き手の新書一冊を読みとおす方が力がつくように思います。分からない箇所は身の回りの人に質問するといいと思います。受験生は時間がありませんから、今の二年生が三年生になり夏休み頃から読むといいかもしれません。

➡「高校生のための~」を読み、わからないところがあれば質問すればいいと👆で書きましたが、自分自身がある程度勉強するというか、読んでいないと話も分からないと思いますので、やはり自分で読むのが一番いいと思います。また、分からないことを分からないなりに読み続ける力はやはり持っていた方がいいです。また一度読んだくらいではよく分からないところがあると思います。そういう時は繰り返し読んでみてください。ただ、「高校生のための~」はどれも短めの小編ばかりなので、分からないと思ってもまずは読みとおすことをおすすめします。全体がつかめると分からなかった部分も読み取れるようになります。まずは全体の把握を優先しましょう。

国語C問題対策とは言えないようなあまりに大雑把な感じですが、少しでも受験生の皆さんのご参考になれば幸いです。

(補)すっかり忘れていましたが、新中学問題集や中学実力錬成テキストなども塾用教材(国語)を1年生の分から必要な箇所をやっていくというのでもいいと思います。

2024年

○鈴木日出男『古代和歌の世界』 筑摩書房。(すずき ひでお、1938年〈昭和13年〉4月7日 – 2013年〈平成25年〉10月3日)は、日本の国文学者。東京大学名誉教授。専門は古代日本文学。源氏物語の専門家。

中村雄二郎『哲学の現在』岩波書店。:(なかむら ゆうじろう、1925年(大正14年)10月13日 – 2017年(平成29年)8月26日)は、日本の哲学者、評論家、文学博士[1]。明治大学名誉教授。私(三好)の世代の受験生にとっては『術語集』(岩波新書)が有名。

2023年

山下一海『山下一海著作集』:おうふう。(やました かずみ、男性、1932年3月7日 – 2010年2月15日)は、日本の俳文学者。鶴見大学名誉教授。松尾芭蕉、与謝蕪村など近世俳人についての研究、評論が多い。

若山滋『風土から文学への空間』 新建築社。:(わかやま しげる、1947年1月19日 – )は、日本の建築家。名古屋工業大学名誉教授[1]。専門は、建築計画、建築意匠。 台湾生まれ、東京都出身。

2022年

中村 明『日本語の作法 しなやかな文章術』青土社。:(なかむら あきら、1935年9月9日 – )は、日本の日本語学者。早稲田大学名誉教授。『名文』 (筑摩書房 1979/ちくま学芸文庫 1993)がわれわれ世代には有名か?

藤幡正樹『不安定な現実 デジタルメディアの経験』NTT出版。:(ふじはた まさき、1956年 – )は、日本のメディア・アーティスト、東京藝術大学名誉教授。2020年よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授。

2021年

大辻隆弘『アララギの脊梁』青磁社。:(おおつじ たかひろ、1960年8月25日[1] – )は、日本の歌人、文芸評論家。

西沢立衛『続・建築について話してみよう』王国社。:(にしざわ りゅうえ、1966年2月7日 – )は、日本の建築家(一級建築士)。横浜国立大学大学院Y-GSA教授。

2020年

長谷良樹「定まらないアート」:(『メディアの本分』) 彩流社。

谷川俊太郎『詩を書く』 思潮社。:(たにかわ しゅんたろう、1931年〈昭和6年〉12月15日 – 2024年〈令和6年〉11月13日)は、日本の詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家。愛称は「タニシュン」。太平洋戦争後の現代日本を代表する、国民的詩人と評価されている[1]。

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